NCロードスターに乗っていた頃、新型NDロードスターが出たということで半日ほど試乗車をお借りできる機会がありました。
うん、確かに良い。見た目もかっこいいしインテリアもNCの面影を残しつつ上質に仕上がっています。憧れの6速MTはシフトフィールもいい感じ。
しかし・・・車体は小さく軽くなってキビキビ走るものの、NCのゆったり感はなくなりました。これは本来褒められるべきところなのですが、どうしても今乗っいてるNCの方が楽しいと思ってしまうんですよ。そりゃドノーマルと比べたらそうなのかもしれませんが6速であるということと新しいということ以外にあまり魅力を感じることはできませんでした。
いろいろチューンすれば、NC以上の満足は得られるのかもしれませんが、そのお金と気力はありません。
そんなわけで、営業担当者の思惑は外れ、NDへの買い替えは無くなり、しばらくしてDS3に乗り換えることになったのでした。
さて、マツダがアルファロメオと共同開発してロードスターをベースにしたオープンカーをつくっているというウワサは早々と聞きつけていて、興味を持っていましたが、そこはアルファロメオですから、お高いんだろうなーと思っていました。
ところが、蓋を開けてみるとブランドはフィアットとなっていて、日本ではフィアットをチューニングしたアバルトバージョンのみが販売されることとなり、昔から購入候補にあったアバルト595とあまり変わらない価格で販売されました。
名前は
アバルト124スパイダー。スパイダーとはイタリアでのオープンカーのことです。私が誕生した年にラリーで活躍していた同名のクルマのオマージュだそうで、見た目はどこかクラシカルな雰囲気を持っています。
ベースはNDロードスターなので、広島でつくられ、エンジンだけフィアット製のものを運び込んで組み立てるという変わった素性のクルマです。「イタリア車の見た目と心臓を持った日本車」といったところでしょうか。
なので、書類上は輸入車にはならないそうで、なんとも微妙な立場なんですが、そこがまたたまらない魅力的な要素になっているんですよね。
124スパイダーが世に出てから1年ちょっと過ぎたある日、きっかけは仕事帰りに展示車を見に行こうと有明のディーラーに立ち寄ったことでした。
冷やかしだと最初に断りつつ(笑)展示車の白い124をジロジロ。
営業の担当者さんはわたしが乗り付けたDS3を見て、むしろ595の方が使い勝手が同じなので乗り換えし易いのでは?と薦めてきますが、595だとそれこそ同じなので新鮮味がないし、買い替える意味がないことと、その前のクルマがロードスターだと話したら、「ああなるほど」と納得してくれました。
その日は試乗もできなかったのでカタログだけいただいて帰りましたが、そこからは購入モードへ突入です。
後日、別のディーラーも見てみようということで、一之江のFIATを訪れました。
そこで出てきた担当者は妙にフレンドリーで、124スパイダーの良いところを懸命に説明してきます。
やっぱり595はベースがイタリア車なので、内装の仕上げなどの細かい部分でいろいろと不満が出てくるようなのですが、124は日本製なのでとてもしっかりしていて驚くとのこと。
考えてみたら外車のディーラーさんなので日本車を扱うのは初めてなんですね。
AT車ですが、試乗もしました。
土砂降りの雨でしたが、1.4リッターターボの力強さを十分堪能できました。
乗り心地はDS3に比べれば更に固い印象ですが、悪くない。むしろ良いw
店に戻ったころには、いや、試乗する前から決まっていたんですが、購入決定です。
DS3をなんとか100万円で引き取ってもらい、新たな借金生活のスタートです…
このブログ、3年止まってましたが、クルマに気が行っちゃってPCの前に座ることがほとんどなくなってしまっていたんです。
そんなわたしの心境まで変化させた愛車
アバルト124スパイダーですが、今は販売も終了し、日本には2000台くらいしか存在しないという希少車となりました。
新車購入価格よりも高値で取引されてるなんて話もあります。でも、少なくとも10年は乗るぞ〜!