2017年01月19日

クルマを買い替えた話。

 マツダロードスターはわたしの憧れのクルマでした。特にわたしが出会ったロードスターは、サーキット走行用にフルチューンされていたので、初めて助手席に乗った人はみんな驚くほど乗り心地は悪かったのですが、ギリギリまで落とした車高やフルバケシートの恩恵もあり、コーナリングの安定感、安心感がとても気持ちの良いクルマでした。ハードトップのルーフはワンタッチで開閉します。その動きはまさに「変形」。Zガンダム世代としてはたまらないギミックでした。国内最高と言われる5MTのシフトフィーリング、サクラムマフラーの快音、フルエアロのエクステリア、どれをとってもすばらしいものでした。それが何故手放すことになったのか?このクルマを所有していたのは実質4年間だったのですが、その間、仲間とクルマで出かけることが何度もありました。大勢で出かけるとき、重要なのはコスト。なるべく少ない台数で行くためには乗車可能人数が多いクルマが必要です。ロードスターは2人乗りですので当然お留守番。こんな場面が多かったのが理由の一つ目。クルマの年齢としては9歳となるので、(エンジンをかなりいじっているクルマなので)故障が心配になってきたというのが理由の二つ目。次に欲しいクルマが手頃な価格となってきたというのが理由の3つ目。あとはタイミングですかねw

 次に欲しいクルマは2代目ミニクーパーSカブリオレです。ロードスターによってオープンカーの魅力につかれてしまったわたしは、次は4人以上乗れるオープンカーと心に決めておりました。そして過給機。歴代の愛車であるサイノス、FTO、RX−8、ロードスターはいずれもNAでしたので、過給機によるトルク感に憧れていたのです。そして外車。日本人とは異なる感性で作られたクルマがどのようなものか、非常に興味がありました。もちろん走りに関してもスポーティでなければなりません。この条件をすべて兼ね備えているのはミニクーパーSカブリオレとアバルト595Cというクルマしか見つかりませんでした。アバルト595Cも良いのですが、身体が大きいわたしの場合、かなり窮屈になりそうです。ミニの方が(ミニなのにw)サイズが大きいし、見た目も好みに合っています。というわけでミニに標準を定めました。ミニは見た目に反してBMWが仕上げた高級車ですので、現行の3代目がすばらしいに決まっているのですが、見た目、特にフロントマスクのデザインがどうしても好きになれません。ヘッドライトが上を向いてとてもマヌケな顔に見えてしまうのです(ごめんなさい)。本当は初代のミニのデザインが一番しっくりくるのですが、いかんせん古いのと、エンジンがBMWじゃなかったりして故障も多いと聞きましたので、2代目で探すことにしました。ミニ自体は初代と2代目は乗ったことがあるので乗り味はわかっています。あとは良い中古車に出会えるかというところです。しばらくネットで調べたうえで、ミニ直営の中古車販売店に行ってみました。お目当てのカブリオレは4台ほど置いてあり、エンジンをかけたり幌のルーフを開閉したりしてみました。わたしの性格上、そんなことをしたら必ず欲しくてしょうがなくなってしまうと思っていたのですが、驚くことに気持ちが上がってきません。どうもルーフを閉じているときのエクステリアのもっさり感と、リアのサイドウインドウが無いために後方視界が悪いところが気になります。オープンの状態だとかっこいいし見ているだけでワクワクするのですが、閉じたときとのギャップがありすぎてテンションが下がってしまうのです。後部座席が思ったより狭いというのも気になりました。むしろ隣に置いてあったクーペの方に魅力を感じてしまうぐらいですが、こちらは2人乗りだしルーフも開かないので買い替える意味がありません。購入するときに勢いがなかったモノは必ず後悔します。今回はミニの購入を断念しました。

 あと2年、次の車検までロードスターかな、と思いつつ、何気なくカーセンサーネットを検索してみました。オープンで4人乗り以上で関東エリアの店にあるクルマ・・・。いつもはミニとアバルトぐらいしかひっかからないのですが、今回はあまり見たことのないクルマが出てきました。
 シトロエンDS3カブリオ。DS3というクルマは知っていました。2010年デビューなのですが、その頃はオススメのクルマはと聞かれたらDS3と答えていたくらい好きなクルマです。これのオープンモデルがあったとは勉強不足でした。日本では2013年に発売されたそうです。
 調べれば調べるほどDS3カブリオの魅力に惹かれていきます。グレードはスポーツシックというもので6MTしかラインナップがありません(現在は逆にATモデルしかありません^^;)。1.6ℓターボエンジンはイマドキのダウンサイジングエンジンというやつですが、パワーがありそうです。セミオープンのルーフは時速120kmまで開閉可能というのも惹かれます。ロードスターは40kmまでだったので高速走行中何度か雨にやられたことがありますがこれなら安心。個性あるエクステリアと上質な室内空間も魅力的です。ネットで見つかるレビューを読んでも好評価のようです。
 心配なところは3つ。まず1つ目は乗り心地です。フランス車は足回りが独特だとよく言われます。いわゆる「猫足」と表現されるしなやかな足回り。これは褒め言葉なのですが、これまで日本車を乗り継ぎ、クルマがロールしないで曲がることが最良と思っていたわたしにとってはしなやかにロールしながら曲がるといった感覚を許容できるか自身がありませんでした。2つ目はシートです。DS3カブリオはレザーシートなのですが、過去にRX−8のレザーシートが身体に合わず、せっかくの電動パワーシートを運転席のみセミバケットに交換した経緯があるわたしにとっては不安です。3つ目はシフトフィールです。FF車はシフトストロークが長く、FRのロードスターのように手首を動かすだけでシフトチェンジできるようなものではないはずです。ここが受け入れられないと運転が楽しめません。これらの不安を抱えつついざ現物を見に行きます。
 1時間以内で行ける中古車販売店で見つけることができたお目当てのクルマはたった1台。スペックは2015年11月登録で走行距離15,000kmでボディに多少キズありというものでした。ボディカラーは黒で、ルーフとサイドミラーだけ紺色、内装も紺色です。ネットの画像で見た限りでは見た目は申し分ない感じ。早速店に電話をして見に行くことになりました。ミニの時にはなかった高揚感があり、店で見た時点で80%購入確定です。キズは左のドアの横に小さいエクボがある程度で気になりません。あとは乗り味です。最近の中古車店は試乗ができない方が当たり前です。購入をほぼ確定の状態でないと試乗させてくれません。しかし、何も言ってないのですが、わたしの態度を見ていて買いそうだと思ったのでしょう、店員さんはすんなり試乗をさせてくれました。店から出るときにウインカーを出そうとレバーを倒したらワイパーが動いた…というのはお約束。外車はスイッチが左右逆なんですよね。さて、まず驚いたのは加速感。アクセルを踏むとワンテンポ遅れてグワッと来る感覚はターボならでは。今までの感覚からするとこの加速感は逆に怖いぐらいです。そして最も心配だった足回り、特に曲がるときのロールについては結果的に問題ありませんでした。元々カブリオはスポーツシックというスポーツモデルがベースなので、足回りも固めにセッティングされており、ロールはするのですがしっかりと踏ん張った感覚があり安定しています。乗り心地も柔らかすぎず、それでいて道路の凹凸をうまく吸収してくれています。レザーシートは少し腰高感はありますがしっかりとホールドし、レザーにありがちなコーナリング時にお尻がすべるなんてこともなさそうです。シフトフィールは適度に重いシフトノブの恩恵もあり、思ったところにストンと入る感じです。重さで倒れこむような感覚はあまり好きではないのですが、操作はしやすいので許容範囲です。走行中ルーフも開閉してみましたが操作も簡単で、ロックを外すような作業は必要なく、ボタン操作のみで開閉できます。フルオープンした状態は幌がすべて後ろにまとめられることにより、ルームミラーに何も写らなくなりますが、これは我慢できるでしょう。
 試乗を終え、更にクルマを確認。ボンネットを開けるレバーは助手席のグローブボックス下なんですね、元々は左ハンドルの設計ですからそういうものかと納得。次にグローブボックスの中身の小ささに驚きました。これほんとにグローブくらいしか入りませんよ。その代わり助手席の足元はとても広く居住性抜群です。 更に驚いたのはトランクの開口部。狭い、狭すぎる!ハッチバクモデルなのにカブリオはリアガラスを折り畳む関係上こんなことになっているらしいのですが、大きい荷物は前かルーフを開けて上から入れるしかなさそうです。でもこんなところは返ってチャームポイントに見えてくるのが不思議です。あばたもえくぼってやつですね(笑)
 そんなわけで、ほぼ購入確定。あとは価格交渉です。このクルマの新車購入価格は300万円台前半です。実際には諸経費入れると350万円くらいにはなるのでしょうか。それが諸経費込みで220万円とのことです。3年経ってないのですからこんなものでしょうか。問題は今のロードスターがどのくらいで引き取ってもらえるのかです。9年目の車検直前、走行距離8万キロオーバー、フルチューン、ホイール傷あり、2オーナー…4年前に購入したときは180万円でしたが今の条件を考えると50万くらいかなーと漠然と思っていました。

店員「どのくらいでのお引き取りをご希望されていますか?」

わたし「え…見当もつきません!」

店員「実は私共の査定ですと80万円となったのですがいかがでしょうか?これが6MTモデルだと100万円となるのですが5MTモデルとなるとこの金額となります。」

 あぶねー!50万て言わなくてよかった!(笑)そんな気持ちもあったので粘ればもう少し値が付いたのかもしれませんが素直に80万円でOKしました。差し引き140万円が今回の支出となります。

 この2週間後、クルマを取りに店に行きました。この間、ロードスターを引き渡せるように自分で取りつけた内装パーツやらを取り外したり、ナビのデータを消したりとロードスターと居る時間が普段より長くなりました。いざ別れるとなるとやはり寂しく、つくづくいいクルマだったなと思いながら作業したものです。もう二度と、こんなとんがったクルマを所有することはないんだろうなあ。
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